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2013.10.21

●昨日活字になった歌

●洋式を選んで入るわたくしのからだのなかに近代がある

2013年10月20日。日経歌壇、穂村弘選。
目白駅で作った歌。

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2013.10.18

●今月の活動

●『詩歌の饗宴 第二回』-短歌と詩 朗読のゆうべ-

2013年10月14日、早稲田の専念寺で行われた朗読会に参加した。(はじめての朗読!)
メンバーは、詩人の川口晴美さん、浜田優さん、ブリングルさん、森山恵さん。
歌人が江田浩司さん、笹公人さん、夏瀬佐知子さん、山木礼子さんとわたし。

原稿を暗記できなかったので、iphoneのメモ帳を活用して、
なるべく客席に視線をむける努力をしてみた。

「朗読」という観点から作品を振り返ると、
最近は旧かなづかいの表記に頼りすぎた作り方をしているなあという気づきがあった。
初句、二句、三句、四句、結句へ声が流れるときに、
どのタイミングで、聞き手の中で意味が生成されるのか、というようなことを考えたりするのもおもしろかった。
読み方は、「意味の生成」のタイミングを考慮して、
初句だけをリフレインしたり、下の句だけをリフレインしたり……。
韻律の問題として、
オリジナルと藪内さんVerを並べてみたり……。

最初、読む予定にしていたある歌は、
助詞に負荷をかけて作った歌だったので、練習でもリハーサルでも失敗。
作るときに助詞に負荷をかけると朗読には耐えられないのだなあと思い、本番ではカット。
そんなことからも、朗読の身体性、ということを思うのだった。

企画してくださった守中さん、ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。
リハーサルを含め、出演者の朗読をフルで2回聞けて、一番得したのは私だったような気がします。

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ここが駅だときみがいふなら

もう一度触れてください改札で声の女に呼びとめられる
多摩川をわたるときだけ広い空あひたいひとはあなたひとりだ
駅名がけふは重いねパトラッシュ自由が丘をもうぢき過ぎる
右利きのメンバーだけで設計をしたのでせうね自動改札
録音でない駅員のこゑがする駅はなにかが起きてゐる駅
どの人からもたやすく剥がれやすきこと鉄橋を渡るたびに思へり
三年ぶりに家にかへれば父親はおののののろとうがひしてをり


       火のやうにさびしいひとにさはれずにただそばにゐてあたためられる
       火のやうにさびしいひとにふれられずただそばにゐてあたためられる (☆)


三年をみなとみらいで働いてときどき海を見るのも仕事
あけがたに水をこぼした横浜の空が午後にはぺろんと光る
もう会はぬ従兄弟のやうな遠さかなみなとみらいとにらいかないは


       ほんたうはあなたさびしいひとでせう月が自力でひかりだす夜
       満月の夜から使ひはじめよと空五倍子色の石鹸もらふ
       ほんたうに意気地なしだなさつきからずつと月しか見てゐないのに


恋人はゐるのゐないのゐましたかゐればいいのにあきらめるのに
けやき通りと名づけるために植えられたけやきはいいな友達がいて
いまはただ沼と呼ばれておりますがむかしわたしは湖でした
ともだちがこども産んだりそだてたりしてゐるあひだ空気を売つて
あなたたちそんなところで何をしてゐるのつて言ふはうの人間
てのひらをうへにむければ雨はふり下にむけても降りやまぬ雨
うずくまりますかかなしくなるときにわたしはいつもひとりでしたか
This is a drill. This is a drill. 練習をしてゐるうちにおはる青春


☆藪内亮輔Ver http://umoznikki.blog.fc2.com/blog-entry-35.html 「夕鵙日記」より

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