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2013.07.31

●未来歌稿

●未来7月号

この中にふたりぼつちになつたときわたしを瀧にするひとがゐる

ひらかれるときのわたしのかなしみをあなたのからだも知ればいいのに

属国がより属国になりゆくを早口にいふニュースキャスター

押すといふぼたんのはうをおほく押すひととなりたり東京にゐて

この岸がどちらがはでもかまはない空ににじんでゆくさくらばな

●未来8月号

ふたがれてなにもなにも話せぬくちびるのとほり雨ならもうやむところ

ああちやんとだめにならうよ切り花の枯れて視線を集めるやうに

わかりあふことはちひさくかなしくてすべてのタブを一度に閉ぢる

どの人からもたやすく剥がれやすきこと鉄橋を渡るたびに思へり

記憶にもなれずこぼれてゆくものをみづに浮かべてみる淡黄期(たんくわうき)

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●先日イラストを描いていただいた短歌

●てのひらをうへにむければ雨はふり下にむけても降りやまぬ雨

イラストレーター、安福望(やすふくのぞみ)さんのブログ
【食器と食パンとペン】で、
この短歌にイラストをつけていただきました。→ こちら

わー。

ほかのページもとてもすてきなので、ごらんください。→  【食器と食パンとペン】のトップページ


短歌と何か(写真とかイラストとか)の組み合わせって、意外と難しくて、
わたしのフォト歌集なんかは、あえて「つきすぎ」を狙ったりもしたのだけれど、
安福さんのページは、短歌とイラストの関係がゆるふわでここちよいです。

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●少し前に活字になった短歌

●ポイントをポイントカードに貯めてゆくいまだ生者であるわたくしは

日経歌壇、穂村弘選。

『ポイントカード』の利用は、この先もしばらくは生きることが前提となる。
死者は『ポイントカード』どころか札束にも用がない。

7/21掲載。


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