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2011.11.28

●昨日活字になった短歌

●昨年の今頃何を着てたつけ何か着てゐたはずなんだけど

日経歌壇、穂村弘選。

「何か着てゐたはずなんだけど」のとぼけた、しかし、実感的なユーモア。


久しぶりに載ったので、勤め先のスタッフに見せて、笑ってもらう。あるある感が強い歌だと、ふだん短歌から遠いところにいる人たちにも届きやすいね。

ところで友人は、ニューヨークでも日経新聞を読めるんだろうか。

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2011.11.26

●今週悲しかったニュース

●立川談志死去

ああもうなんか、言葉がでない。よみうりホールで聴いた「芝浜」にガツンとやられてしばらく立ち上がれなかったこととか、にぎわい座に米光先生やアライさんをご案内したこととか、いろいろ思い出す。

チャーミングな家元に、もう会えないと思うと、悲しくてたまらない。でも、ニュースアナウンサーが真面目な顔で戒名を読み上げているのを、家元はにやにや見ているような気もする。あの戒名は、見ると立派な字面で、聞くと小2病っぽくて、すばらしいね。

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2011.11.23

●最近読んだ本

●「藤原定家の時代~中世文化の空間~」五味文彦(岩波新書)
●「正岡子規 言葉と生きる」坪内稔典(岩波新書)
●「えびな書店店主の記」蝦名則(四月と十月文庫)
●「東京恋慕情」正岡容(ちくま学芸文庫)
●「ともだちは実はひとりだけなんです」平岡あみ(ビリケン出版)
●「雪沼とその周辺」堀江敏幸(新潮文庫)
●「すれちがうとき聴いた歌」枡野浩一(文)會本久美子 (イラスト) (リトル・モア)
●「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください」上野千鶴子・古市憲寿(光文社新書)
●「女40代「なんとなく不調」に答える本」沖俊彦(中経の文庫)
●「甘い物は脳に悪い」笠井奈津子(幻冬舎新書)
●「日本の1/2革命」池上彰・佐藤賢一(集英社新書)

最近なかなか本が読めません。

でも、実は『新潮』とか『群像』という文藝誌を地道に読んでいるので、
意外と新しい小説は読んでいる、のかも。

川上未映子の「真夜中の恋人たち」は、雑誌掲載時と単行本になったときでは、
ちょっと変わっているらしい、とか聞くと気になるんだけど、
たぶん、単行本は読めないなぁ……。

「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください」は、
すごくおもしろかった。
わたしは、ちょうと上野先生と、古市さんの間の年代なんだけど、
いろいろ考えさせられることが多かった。
一読をおすすめします。

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2011.11.10

●未来11月号

●潜行/閃光

●東京をもぐりてゆかな大江戸と名づけられたる地下鉄のため

●通常のダイヤのうへにほぼがつきわたしはほぼに翻弄される

●隅田川たぶたぶたぶと流れきて永代橋の下をくぐりぬ

●自転車のまへとうしろに子を積んで母は強いな猛々しいな

●光まきちらしつつゆけこどもだちわたしが産めなかつたひとたち

●筆跡をずいぶん長いこと知らずその指はいつもふれるばかりで

●下の名を呪文のやうにつぶやいて世界へはなつはつなつはあを

●すつとするキャンディもらふ舐めないで見てゐるだけぢやすうつとしない

●快楽をけらくと読めば細胞がざわざわするね ここは逆光

●他者として生きるあなたを取り込めばおそろしきかな我の変容

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2011.11.09

●先日とってもおいしかったもの

●湯葉茶漬 お豆の旅@ぎおん北郎

おいしかった〜。ごはんがパクパク食べられる!
名付け親は、藤山寛美さん。

ぴりりと山椒がきいてます。
ごちそうさまでした。

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2011.11.02

●最近見たもの聞いたもの

●「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」
●東京マッハVol2@阿佐ヶ谷ロフトA
●ナカゴー「ダッチ・プロセス」@王子小劇場
●柳家花緑「長短」「髙砂」「厩火事」@江戸深川資料館
●横浜借景@横浜コレクション モデルハウス「ハウゼ」
●「ミッション8ミニッツ」

以下、雑感。

たまに洋画を見ないと、英語がまったく聞こえなくなってしまうので、
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を見る。
が、なにせチンパンジーが主役なので、あまり英語は喋らないのであった。
チンパンジーが最初に獲得する言葉が「●●」であるところが、せつない。

*****

「東京マッハ」は、ほんとうにおもしろいイベント。
今回、俳句というジャンルは、
<作者が言葉に対して関与できる部分が、とても小さいものであること>がよくわかった。

短歌も、作者の意図より、読者の「読み」のほうが重要だとは思うのだけど、
その重要度というか、強度が、俳句のほうが大きいのかもしれない。

池田澄子さんが、選句を読み上げたときに会場から
「わー、いい声」っていうため息がもれたり、
長嶋有さんが、君子豹変しまくったり(あるいは完全なる太鼓持ちモードとでもいいますか)、
印象的な場面が多かった。
千野帽子さんは、言葉から俳句をつくる。「どういう意図でこの句をつくりました」という部分の意識的な欠落。(なのか?)
米光一成さんは、前回と全然芸風がちがう。俳句だー。終わったあと、「ユリイカ」にエアサインをもらう。
堀本裕樹さんは、すごく誠実な人なんだろうなぁ。

トヨザキ社長や、佐藤文香さんの乱入コメントも、マッハの世界を広げるのに
とても意味があったと思う。第3回が楽しみすぎる。

そうそう、「東京マッハ」、Vol1が、電子書籍になるそうです。
アイフォンユーザーのO親分、よかったら読んでみてください。
12月発売らしい。

*****

「ナカゴー」は、枡野浩一さん、長嶋有さん、米光一成さんがツイートしていたので
気になってみてきた。(加藤千恵さんも、わたしと同じ日、違う回をごらんになっていたとのこと。)

久しぶりに、小さな劇団の、あふれかえる過剰なエネルギーにヤられました。
役者さんたちはいろんな劇団から客演なのかな。
「チェルフィッチュ」を体験してしまったあとに「ナカゴー」を見ると、
なんだかとても不思議なものを手渡されたような気がする。

*****

友人に誘われて、5年ぶりぐらいに花緑ちゃん。
もうお弟子さんが10人もいるらしい。

以前、あまりにも濃密に追っかけすぎたために、
なかなか花緑ちゃんの落語では笑えないからだになってしまった。

中入後、「初めてじゃないお客さんの記憶(落語体験)を、ひとりひとり、全部初期化したい!」と叫ばせてしまってすみませんすみません。

会場は江戸深川資料館。
入場料300円で、見学をしたんだけど、むーん、むーん。
奈良県立万葉文化館で感じたものと同じものを感じる内容だった。
同じ業者がつくっているのでは、という疑惑。

リアリティの欠落したぺらぺら感。
小学生が遠足や校外学習できたらおもしろいのかなぁ。むーん、むーん。
火の見やぐら、登らせてくれよ、とわたしは思う。

*****

「横浜借景」すごかった~。

総面積約100坪という超豪華なモデルハウスで、
コンテンポラリーのダンサーのひとたちのパフォーマンスを見る、というイベント。

1回あたりの観客は15人限定。
スリッパに履き替えておうちへお邪魔すると、
卓上にカルタが広げられた和室には、オレンジ色の着物の女。
キッチンには、包丁をもって調理中の女。
ダイニングには、ワイングラスをかかげもち、乾杯をしようとしている男女。(あれ、ワインは乾杯しないんだっけ?)
リビングには、新聞を読む男。
廊下では、壁によりかかりながら、ノートパソコンをのぞいている男。

そのまわりを、とまどいながら、うろうろする観客たち。
パフォーマンスの空間と、観客の視線が混在して、
ふだんは一方的に「見る」ものであるわたしが、
ほかの観客に「見られる」ものになっている。
観客のかわいらしい女の子と廊下をすれちがうときに、どきどきしたりする。
(コンテンポラリーダンスかいわいの人たちだと思う。美人さんが多かった。)

パフォーマーが差し出す皿の上には、文字がのっている。(テキストは岡田利規さん)
「このお皿は結婚祝いにもらった3枚セットのうち、まだ欠けていない最後のお皿です」みたいなの。(←記憶力が弱いので、正確ではありません)

なにせ豪邸なので、
すべてのパフォーマンスを、一度に見ることはできない。
何かを選ぶってことは、何かを選ばないってこと。
人生といっしょだわね。

最初はとまどっていた観客も、時間の経過とともに、
子供部屋のソファに座ってみたり、子供の絵日記を読んでみたり。
二人連れで来ていた人たちは、小声でおしゃべりをしたりもする。

非常にスリリングな体験でした。
ちょっと悪夢的、でもあるな。

*****

たまに洋画を見ないと、英語がまったく聞こえなくなってしまうので、
「ミッション8ミニッツ」を見る。
この映画、世界の設定がいまひとつよくわからないんだけど、
ヒアリング的にはよかったです。(えっ?)

ノーインフォメーションで見にいくことをおすすめします。

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