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2011.02.07

●未来2月号 歌稿

●二年ぶりに家に帰れば父親はおののののろとうがいしてをり

●よしみの子ことし成人式だつてといひあふ友はひとりもゐない

●よちよちと横断歩道を歩きしが途中でぱつと飛び立てば鳩

●(作中の主体としてもこのへんで詩的飛躍をしたいところだ)

●午後十時急に重たくなる紐がわたしの首にかけられてゐる

●東京で生きるわたしは地方紙の訃報欄にはのらないわたし

●くりかへしくりかへされるさざなみの波のまにまにうつるつきかげ

●夜の海はこはいね こはい なによりもさう人間よりもこはいねきつと

●おとうとのやうにあなたを思ひつつときどきとがるちちふさがある

●わたくしをめぐる世界は茫漠としてうつくしい裸眼の朝(あした)

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